昇れ! 龍の如く!-第4回昇竜杯

 29日、三河地方は午前中に雲ひとつない青空が見られるなど好天に恵まれた。豊川市の東三河ふるさと公園の山林を舞台に第4回昇竜杯が開催され、140人もの参加者が、自身のランキングを賭けたレースに挑んだ。

 昇竜杯は2009年に第1回が開催され、今回で4回目を数える。老若男女の別なく参加者をランク(R1~R5、R1が最上位)分けし、大会が終わるたびにその成績をもとにランクの昇降級およびランク内の順位を決め、次回大会に反映させる。男女別に最上位ランクで最も成績の良かった者にそれぞれ昇竜杯が贈られ、称えられる。また市町村対抗戦・クラブ対抗戦も併設されている。これはレースの結果をもとに、ランクにかかわらず3人1組で単純に所要時間の合計で競われる。

 主催は三河OLC。日本では類を見ない方式でまだ歴史が浅く、試行錯誤が続いている段階と言えそうだ。要項やプログラム記載の大会ルールは回を重ねるに従いマイナーチェンジがあり、参加者の声を集めながら確立を試みている。これまでは旧来のマップが利用されていたが、今回はニューテレインでの開催となった。会場の東三河ふるさと公園管理棟には、植物のつるや実から作られた遊具が置いてあるなど、子どもたちが自然と触れ合いながら遊べる工夫がなされている。

 過去3回と同じく愛知県での開催だが、参加者のそれまでの実績がダイレクトに反映される独自のシステムが人気を呼び、関東から関西に至るまで常連参加者を抱えている。初参加の際には自身でランクを選べるが、最高でもR3までのランクにしか参加できず、昇竜杯獲得を目指すには好成績を残してランクを上げていかねばならない。JOAの競技者登録者には500円の参加費割引があり、そうでなくても初参加等には同様の優遇が適用され、間口が広げられている。

 テレインの「東三河ふるさと公園」は急斜面の山林が多くを占め、道も発達している。コースは昇竜杯では異なるランクでも同一とすることもあり、R1~R3はすべて同じものが組まれた。スタート順は、ランキング上位の者ほど後からのスタートとなるなど、大会ルールに詳細に定められている。

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コース最速の松澤俊行と昇竜杯獲得の藤生考志のルート

 R1~R3のコースは、道の使えるレグも多い中で難易度が多様で、中にはルートチョイスを問うものや技術力が試されるものもあって幅広いレベルの参加者が楽しめる設定となっていた。最終3コントロールの配置はレグの読み間違いを誘発するなど常識的には避けたい形だろうが、ミスをした参加者からは謙虚に自身の不注意を反省している様子が見られた。今回は最終コントロールからフィニッシュへの誘導がなく、下りきって道に乗るまでのルートは人によって分かれた。

 R1は前回4位の藤生考志(東京OLクラブ)が、後続を4分近く引き離して優勝。昇竜杯を獲得した。2位と3位は1秒差の争いが繰り広げられた。R2は東海学園の中高生が上位を占めた。女子の昇竜杯はR1の参加がなかったため、R2で最上位の選手に贈られ、疋田はるか(三河OLC)が第2回以来の獲得となった。R1~R3のコース最速は初参加者が集うR3から出され、松澤俊行(静岡OLC)が優勝設定時間どおりのタイムをマークした。松澤は大会ルールにより次回は一気にR1へ昇格する。

 中学から大学まで多くの学生の参加が見込める大会であり、年2回程度の頻度で昇降を反映させられるほうがより楽しめるとの主催者の見解だった。現実には限られた運営リソースで年1回の開催が妥当なようだ。今後、大会ルールの整備も含めて運営ノウハウが蓄積され、近隣の他組織にも運営を回していけるようになれば、年複数回開催も夢でなくなり、参加者側もより参加しやすくなるだろう。

速報より

R1 – 3.51km ↑205m
(参考) 樽見 典明 0:43:00 三河OLC
1 藤生 考志 0:43:23 東京OLクラブ
2 仲田 貴幸 0:47:12 ふるはうす
3 福田 雅秀 0:47:13 川越OLC
R2 – 3.51km ↑205m
1 坂野 翔哉 0:45:13 東海高校
2 種市 雅也 0:47:19 東海中学校
3 三浦 一将 0:47:53 東海中学校
女子昇竜杯
21 疋田 はるか 1:19:19 三河OLC
R3 – 3.51km ↑205m
1 松澤 俊行 0:40:06 静岡OLC

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