スプリントリレーの醍醐味-第27回金沢大学オリエンテーリング大会

 4日、台風12号の影響で金沢市内も雨となった。金沢大学至近の奥卯辰山健民公園を舞台に、第27回金沢大学オリエンテーリング大会がスプリントリレーとして開催され、60人近い参加者が所狭しと駆け回った。

 大型の台風12号は日本海に抜けても前線を刺激し続け、各地に被害をもたらしている。本大会も開催の是非が検討され、決行の旨が前日の17:45に、大会ホームページに公表された。その時点で関西からの鉄道は復旧の見通しが立たず、来場を断念したり、当日朝まで実行委員会との調整に追われたりする参加者もいた。最終的にはスタートを10分遅れとすることで無事開催の運びとなった。

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 テレインの奥卯辰山健民公園は古くからO-Mapが作られていたが、今回JSSOM準拠でリメイクされた。地図調査は精鋭3人により行われ、精度の高い地図に生まれ変わった。「うさぎとたつ」の地図名は、卯と辰から来ている。競技に使われたエリアは実質東西700m、南北400m程度の公園で、1回出走あたり15分程度のリレーの大会とされた。テレインを十二分に堪能させるべくチームは2人により、交互に各3回出走の延べ6人制のリレーで行われた。1チーム当たりのコントロール数は、延べ100個を優に超える。1人で走るスプリントクラスも設けられ、チームが組めない場合はスプリントに申し込んだうえで斡旋希望を申し出る形が取られた。

 小雨が終始降り続く天候だったが、会場の建物を中心に据え、チェンジオーバー直前まで屋根の下に居られるレイアウトは参加者にはありがたかっただろう。リレー大会には珍しく、当日申し込みも表彰対象として受け入れる柔軟さも示された。また参考記録ながら運営者も随時出走するなど、その場の全員で大会を楽しもうという雰囲気が見て取れた。実際、運営者によるチームがトップ争いをリードし、当日参加のチームから入賞が出るなどした。

 テレインは芝生広場が大部分を占め、他の競技者と共におびただしい数のコントロールが視界に入ってくる。高速で走行が可能な分、他者の動きや他のコントロールに惑わされないように制御することが求められる。またチーム内で2人交互に走るため、限られたインターバルで複数回出走しなければならない。チームメイトが速く帰ってくるほど、それだけ相方のインターバルが短くなるということでもある。複数回の出走により「足がつりそう」との声も聞かれた。コースはABCとXYを組み合わせた6種類の名前のものを各チーム1回ずつ走るが、コースパターンは純粋に3×2という訳ではなかったようだ。

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コース図の1つ。狭いエリアを引き回したスプリントらしいコース

 リレーは金沢大からの刺客「運営チーム」が名古屋大現役+OBの「菅谷川」との競り合いを制したが、参考記録のため優勝は「菅谷川」。そのうち谷川友太は昨年の大会4冠制覇に続いての優勝を果たした。隣接コントロールとレグ数の多さのためか、半数近いチームが失格となった。スプリントクラスは、1分間隔のタイムスタートで共通のコースで競われた。その後、希望者は追加料金にて他のコースを走ることができ(表彰対象外)、前田洋が他の参加者を圧倒した。

 表彰式では上位表彰に加え、特別表彰が行われた。そのうち、再遠方参加者賞が、8人4チームを送り込んだ福島大学に贈られた。表彰式後、昨年に続き余った賞品のじゃんけん大会が行われ、閉会の言葉へと続いた。解散後、地元後援の北國新聞社による優勝チームへの写真撮影、取材が行われた。

 昨年は金大大会史上初の県外開催、今年は大学から尾根走り5分の至近での開催と続いたが、閉会式では次回大会は来年4月1日(日)、小松市の安宅で開催されるとのアナウンスがあった。これまでO-マップのなかったニューテレインで、ミドルディスタンスでの開催を予定とのこと。今から期待が持たれる。

以下、成績より

リレー 2.1-2.3km ↑75-90m 6legs
(参考) 運営チーム 1:16:22 石坂 翼樹、金 和也
1 菅谷川 1:17:20 菅谷 裕志、谷川 友太
2 金大OB 1:32:21 松室 隼人、澤田 博幸
3 大阪VSE 1:33:01 阿部 昌隆、奥村 理也
スプリント
1 前田 洋 0:17:12 無し

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