日本代表選手が出国-第2回世界デフオリエンテーリング選手権大会

今月25日に開幕する第2回世界デフO選手権(ウクライナ・チェルカッシー)に出場する日本代表の3選手が23日午後に出国した。

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羽田空港から関西空港に向かう直前の田村聡(左)・野中好夫(右)両選手

東京在住の野中好夫、田村聡の両選手は羽田空港を出発して関西空港で大阪在住の丘村彰敏選手と合流。3選手は揃って出国し、ウクライナに向かった。

羽田空港で野中、田村両選手に話を伺った。

―:野中さんと田村さんはいつ、どこでお知り合いになったのですか?

野中:筑波科学技術大学のろう者のスポーツ関係者懇談会で知り合いました。2年前
のことです。

―:その場で野中さんはオリエンテーリングを田村さんに紹介し、誘ったわけですか?

野中:いえ、田村さんの方からオリエンテーリングについて知りたいと私の所に来られました。「オリエンテーリングは今まではレクリエーションと思っていたが、どうも違うらしい」と。柳下大さんなど、トレイルランニングをしている方がなぜオリエンテーリングをやっているのか?と不思議に思って私に尋ねて来たのです。

―:そうしますと田村さんは、野中さんがオリエンテーリングをなさっていることはどこでお知りになったのですか?

田村:私はかつてデフリンピックのアルペンスキー日本代表選手でして、デフリンピック関係のホームページで野中さんを知りました。

―:野中さんに同様のお尋ねですが、丘村さんとはいつどちらでお知り合いになりま
したか?

野中:丘村さんは私の家内の高校の同級生です。同級会でオリエンテーリングの話を聞き、しかも大阪に元デフリンピック団長をなさっていた方から「走るのが好きならオリエンテーリングもやってみては?」と勧められ家内に連絡が来たのがきっかけです。

―:田村さんにお尋ねです。オリエンテーリングの難しさはどの点にあると感じてい
ますか?

田村:いろいろあります。直進や、地図を見て素早く判断するところ、オフトレイルの走り方の難しさ…といったとことでしょうか。読図力も重要で、奥深いスポーツですね。今まで登山をしていましたので、根本的なところかも知れませんが、地図を見て速く走ることに難しさを感じています。

―:野中さんにお伺いしますが、ろう者の立場から今のオリエンテーリング界あるいはJOA(社団法人日本オリエンテーリング協会)に要望することはありますか?

野中:実は帰国後、すぐに全日本ろうあ連盟のスポーツ委員会がJPC(日本パラリンピック委員会)加盟について各スポーツ団体と面談や相談会があります。JDOA(日本デフオリエンテーリング協会)も参加希望しておりますが、JPC加盟条件にJOAにも何らかの協力をしていただきたいと考えています。例えば事務局員や手話通訳者の確保などです。

何しろ国際大会では、事務作業や現地での関係者とのコミュニケーションなどで私の負担がかなり大きくなっています。オリエンティアの中にも手話のできる方がいらっしゃいましたら、ぜひともご支援をいただきたいです。そして国際大会に同行してもらい、私の負担をいくらかでも減らしていただけると本当に助かります。

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記者は手話ができないので、両選手とはノートパソコンや携帯電話を用いてコミュニケーションを取った。

―:それでは最後に意気込みを聞かせてください。

田村:ミスが少なくして、できるだけスピードを出して走りたいですね。

野中:田村、丘村の二選手と一緒にアジアナンバーワンになることを目指します。

―:ありがとうございました。お気をつけて行ってらっしゃいませ。

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