今年はリレーにも出場!-第2回世界デフオリエンテーリング選手権大会

7月25日からウクライナのチェルカッシーにて開催される「聴覚障害者のWOC」、第2回世界デフオリエンテーリング選手権大会に日本から出場する3選手と、デフオリエンテーリングについて紹介する。

○世界デフオリエンテーリング選手権

世界デフオリエンテーリング選手権大会(WDOC)は2006年に第1回大会がハンガリーで開催され、今回が5年ぶりの開催となる。

デフオリエンテーリングの競技そのものは、障害の無い者が普段行っている方法と何ら変わりは無い。要は「聴覚障害者のみで競われる大会」だと言う事であり、この事は他の競技においても同様である。但しスタートにおいてはチャイマーの代わりに視覚的にスタートのタイミングが分かる方法が必要であり、パンチチェックもLEDが点滅するSIが用いられる。

○デフリンピックとオリエンテーリング

世界中のアスリートが目標とする国際的な総合スポーツイベントに「オリンピック」があるが、IOC(国際オリンピック委員会)が認めた障害者の出場する同様のイベントには「パラリンピック(身体障害者)」、「スペシャルオリンピックス(知的発達障害者)」、「デフリンピック(聴覚障害者)」の3大会がある。その中でデフリンピックは最も歴史が古く、第1回大会が1924年にパリで開催されている。次回は夏季第22回大会が2013年にアテネで開催される予定となっている。また今年2月にはスロバキアで第17回冬季大会が開催される予定だったが、準備不足などの理由により中止されている。

なおデフリンピックの正式競技は夏季冬季あわせて24競技が行われているが、オリエンテーリングは1997年の第18回コペンハーゲン大会から夏季の正式競技として実施されており、2005年に開催された第20回メルボルン大会には日本から野中好夫選手が出場している。

○日本代表選手紹介

<質問項目>

  1. 出生地
  2. 現住所
  3. 生年月日と年齢
  4. オリエンテーリング歴
  5. その他のスポーツ歴
  6. オリエンテーリングを始めたきっかけ
  7. 座右の銘または好きな言葉
i-8b03ec6e74de9831e988d9aa73f6a848-nonaka.jpg

野中 好夫(日本デフオリエンテーリング協会、多摩OL)

  1. 東京都国分寺市
  2. 東京都立川市
  3. 1956年10月7日、54歳
  4. 37年目(第2回全日本大会あたりから参加)
  5. 登山
  6. ろう学校高等部を中退し都立日野高校に再入学した為、年齢関係で体育系クラブには入れなかった(入っても試合には出られない)のでクラスメートの紹介で都立国分寺高校OLクラブを知り、交際を始めたのがきっかけ。
  7. 継続は力なり
i-387ac938b22212c8ebdbe3fc7709bc45-okamura.jpg

丘村 彰敏(日本デフオリエンテーリング協会、大阪OLC)

  1. 千葉県柏市
  2. 大阪府高槻市
  3. 1963年4月25日、48歳
  4. 1年目
  5. 小~中学生:サッカー、高校:陸上競技を経て、現在はマラソン、トレイルランニング等。
  6. 野中さんから誘われて、今年1月に初めてオリエンテーリングを体験。今まで山道しか走ったことが無かったし、地図とコンパスを持って自然路以外に森林の中をかき分け、走り抜けていくことは今までに経験したことの無い全く新しいスポーツだった。選手それぞれが進むコースも違うし、奥が深く面白い!
  7. 不断の努力
i-9bd4062ba5155030fcd01dfbbc16a96d-tamura.jpg

田村 聡(日本デフオリエンテーリング協会、多摩OL)

  1. 東京都立川市
  2. 東京都立川市
  3. 1965年1月28日、46歳
  4. 2年目
  5. 登山、アルペンスキー、オフロードバイク(ラリー競技)
  6. 野中さんから誘われて、去年1月のジュニアチャンピオン大会に参加した時に面白かった!のがキッカケでした。
  7. チャレンジ、一期一会
  8. ウェブサイト
    http://www.everest-tamutamu.com/profile.htm
    http://www.tamutamu-net.com/tamutamu/

○日本デフオリエンテーリング協会について

【代表】

野中好夫
連絡先
E-Mail nonakai-f77213dd6ce91aebfee528dfd32731e2-post.gifmuh.biglobe.ne.jp | FAX 042-528-0155

【沿革】

2005年 第20回デフリンピック(オーストラリア・メルボルン)にアジア地域として初めて選手を派遣するのを契機に当協会を設立。その後、(社)東京都聴覚障害者連盟体育部より年一回、聴障者オリエンテーリング大会を東京都オリエンテーリング協会の協力のもとで開催してきた。
2006年 第一回ろう者オリエンテーリング世界選手権大会(ハンガリー)へ男女各一名が初出場。
2007年 オリエンテーリング発祥地である北欧のフィンランドへ遠征。世界最大の大会の一つであるFIN5大会にフル出場。
2008年 一般の国際大会の第一回アジア選手権大会(韓国)で2009年台北デフリンピック開催国台湾より初参加のろう者オリエンティアと会う。
2009年 台北デフリンピックへの派遣は有力選手不在のため断念し、視察のみ。
2010年 第2回アジア選手権大会併設公認大会(岐阜県・愛知県)に聴障者オリエンティア2名がフル参加。
2011年 第二回ろう者オリエンテーリング世界選手権大会(ウクライナ)へ男子3名
が出場。リレーにも初出場。

【会員数】

7名(うち、ろう者4名)

【活動内容・特徴】

オリエンテーリングというスポーツはまだあまり知られていない。「えっ!走るの!」と驚嘆する人も少なくない。グループでまとまって歩き回るのはスポーツとしてのオリエンテーリングではなく、日本が勝手に作ってしまった世界唯一のレクリエーション的なオリエンテーリングなのである。それが我が国におけるスポーツとしてのオリエンテーリング普及のネックとなっているのが現状である。

ろう学校から都立高校へインテグレーション(障害者と健常者が同じ場所で教育を受けること)した代表が友人の勧めでオリエンテーリングに興味を持ち、本格的に始めたのが今から36年前に遡る。その間、何人か全国の各所で開催された大会に参加したろう者もいたが、健聴者たちとのコミュニケーションの壁が厚く長続きしなかった者が少なくなかったようだ。

地道に続けてきた代表がIOC(国際オリンピック委員会)に認められたオリエンテーリング競技をいち早く種目に取り入れたデフリンピックに出場し、オリエンテーリング競技を通してろう者の啓発活動に役立てることに専念することにした。

(協会資料より)

3選手は23日に出国し翌24日に現地に到着。26日のスプリント、27日のロング、29日
のミドル、30日のリレーの計4レースに出走し31日に帰国する。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です