視界は不良、コースは良好-公認くろんど池大会

 国際オリエンテーリング連盟創設50周年翌日の5月22日(日)。奈良県と大阪府との境に位置する好テレイン「黒添池(くろんど池)」で、スプリント以外では全日本大会後初となるJOA公認大会が開催された。

 奈良県で開催され、一部クラスで不成立となった大阪OLC大会から半年。当時の運営主力メンバーは気力を失わず、「少人数運営で多くの方に参加いただく」ために再び公認大会を企画、準備に邁進した。競技使用範囲は1㎞四方に納まる慎ましさだったものの、「O-map create」を主宰する名マッパー三上雅克氏を地図調査に投入、一部エリアは旧マップから劇的に精度が改善された。その状況は事前情報からも推測でき、参加者たちは期待を高めながら会場入りした。

 当日、テレイン近隣地区には大雨注意報が発令されていた。スタート1時間前までは降雨がなく、大会は予定通りに開催されたが、スタートの時間帯になるとテレインは大雨に見舞われた。池や水路の増水が見られたが、幸いコースへの影響は少なく、参加者たちは泥んこにまみれながら、玄人受けする関西テレインならではの課題を堪能した。

見通しが悪い中、細かい読図と現地に合わせた地図表現の柔軟な解釈が必要とされるコースでの闘いは、各クラスで大接戦が展開された。そうした中、ME、WEクラスでは、ナショナルチームの今季トレーニングプログラムに参加する選手が上位を独占した。

<優勝者の言葉より>

WE優勝 関谷麻里絵選手
 1番でいきなりミスをし、2分後の落合志保子選手に追い付かれたが、その後はまとめたと思う。こういうテレインは罪(手抜きによるミス)に対する罰(ロスタイム)が大きい。一つのミスで何分も持って行かれ、体力も消耗させられる恐ろしさがある。それは誰でも同じと考えて、落胆せずに走り続けられ、勝ちに結び付けられた。

ME優勝 松澤俊行選手
 終わってみればかなり僅差だった。序盤に凡ミスがあり、後退を自覚したが、日本代表選考会の経験で自信が生まれ、慌てずに対処できた。こういう多くの選手が「チャンスがある」と感じつつもミスを重ねてしまうレースで踏み止まることがうまくなったと思う。劣勢になってからも、ピッタリ付いていけばレース中に再度チャンスが生まれるし、次のレースの積極的な走りにもつながると実感している。

速報より、

ME – 3.3km ↑310m
1 松澤 俊行 0:41:11 静岡OLC
2 小暮 喜代志 0:41:13 ES関東C
3 谷川 友太 0:42:31 名古屋大学
WE – 2.4km ↑210m
1 関谷 麻里絵 0:36:27 朱雀OK
2 渡辺 円香 0:38:35 ES関東C
3 落合 志保子 0:38:53 OLCルーパー

 両者とも似たようなレース展開で、似たような自己コントロールをしている点は興味深い。

 黒添池は、その特性上、3月に滋賀県で開催されるインカレ対策としても最適なテレインと言えよう。地図のリメイクを機に、これまで以上の練習会や合宿の積極開催が期待される。

<参考情報>
テレインと地図の使用に関する問い合わせは大阪オリエンテーリングクラブまで。
http://www.orienteering.com/~osakaolc/information.html

大会の様子を写した写真は、近日中に「上林のオリエンテーリング写真集」に掲載される予定。
http://www7.atpages.jp/orienphto/

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「くろんど池大会」コース図よりWEクラス序盤部分。右は旧マップから同エリアを抜粋した図。

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