新緑の季節、カルスト台地を駆ける!-2011平尾台オリエンテーリング大会

 5日、北九州市は黄砂の影響も薄まり、快晴の陽気に恵まれた。毎年恒例の平尾台オリエンテーリング大会が今年はスコア-O形式で開催され、新緑の中、100人を超える参加者が清々しい汗を流した。

 平尾台OL大会は北九州市OL協会の主催により、毎年5月の連休あるいは4月に行われている。平尾台といえば、国内では山口県の秋吉台と並ぶカルストテレインで、ドリーネと呼ばれる大規模な凹地など、石灰岩の浸食によって独特の地形が造られている。地図名の「羊羣原」(ようぐんばる)は、広大な草原に石灰岩が点在する様が羊の群のように見えることからこのように呼ばれる。鍾乳洞目当ての観光客やハイカーで賑うほか、トレイルランニングに訪れる人も見られる。

 ここでは昭和の頃からO-MAPが作られ、大会に使われてきた。2003年、エリートクラスを設けた北九州OLC結成30周年記念大会を機にOCAD作図され、その大会を含めて市内のテレインを使った強化合宿も誘致された。翌年には類似テレインの秋吉台での全日本大会に合わせた前日イベントが開かれ、多くの参加者を集めた。凹地を表す「逆コンタ」の妙を味わいつつ、見晴らしの利く草原を駆け抜ける爽快さは他では味わえない。固く締まった地面はスピードも乗りやすい。一方で悪天候で霧がかかった際には、たちまち屈指の難テレインに変貌する。

 草原の維持のため、毎年春先に山焼きが行われている。この季節はきれいに焼きあがった草原を若草が彩り、1年のうちで最も走りやすくなる。夏を越せば、陽を受けて育つ硬いススキに一面覆われてしまうからだ。草原の走りやすさは草の焼け具合にもより、今年の焼け方は良かったようで全面的に走りやすさを感じさせた。また草原の中に耕作地が見られ、転々と場所を変える。毎年の地図修正には焼け具合による通行可能度チェックに加え、耕作地の位置調査も必要だ。

 この日は雲のない絶好の日和に誘われ、主催者の予想を超えるほど参加者が集まった。走れば汗ばむものの、乾燥した空気には心地よさを覚える。九州でのOL大会の常連には家族連れも多く、また個人クラスには九州・中国、それに関西・関東にも常連を抱えるが、今大会ではそれらの地方の学生の参加も見られた。この大会ではスコア-Oは初めてとのことだが、参加者数に影響はない模様だった。

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M21A上位2人は基本的に逆回り

 クラスは表彰区分の違いだけで、個人は男女別に21A、35A、55A、B、Nが設けられた。個人・グループを問わず制限時間90分に対してコントロールは30個でまったく同じ条件で競うが、グループのスタートを個人より15分早く設定してフィニッシュでの混雑を緩和している。点数は5点から30点までの5点刻みで、コントロール番号の上2桁が点数を表すところはロゲイニング世界選手権を彷彿とさせる。満点は525点、制限時間オーバーの減点は10秒につき1点。通過証明は針パンチで本大会に合わせた特製のコントロールカードが用いられた。

 コントロールは道の分岐等の易しいものもあれば、草原内の特徴物、薄暗く一筋縄ではいかない森の中などさまざまに置かれた。「帝王」クラスならばともかく、制限時間内にすべて回ることは難しく、戦略が問われる配置だ。普段のOLでは絶対に使われないような場所まで存分に使えた点は収穫といえようか。

 最高点はM21Aから出され、上位2人はまったく違う回り方を示した。細かいナビゲーションのミスや時間配分等の要素が絡み、結果的に少差の争いとなった。女子の最高点はW21Aから半田博子が、M21Aならば4位相当の点数をたたき出した。本大会では同点は同順位とされ、一部クラスの表彰対象者に同順位が生じて両者共に表彰された。表彰式もつつがなく終了し、連休での渋滞が予想された中、参加者たちは山焼き跡のススを土産に早々に帰途に着いた。

速報より、

M21A
1 奥村 理也 474点 ウルトラクラブ
2 森本 大輔 460点 広島OLC
3 室 智崇 385点 山口市
W21A/td>
1 半田 博子 310点 博多OLC
2 小栁 優紀 240点 鞍部同好会
3 樋口 みゆき 232点 (奈良女OLC)

One thought on “新緑の季節、カルスト台地を駆ける!-2011平尾台オリエンテーリング大会”

  1. 作戦タイムは3分でした。3分以上前に地図を配り、3分前になったら見てよろしいと。

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