イタリアでメダルを取るために:第8回 シーズン直前

4月15日からハンガリーでワールドカップが開催される[※1]。私の今期初海外レース。参加者数は世界選手権と大して変わらない。冬の間のトレーニングの成果を試すいい機会となる。

3種目(ロング、ミドル、スプリント)を走って、ひとつでも20位以内があればまずはよし。ひとつでも一桁順位があれば思った以上に順調。

昨年と比べて一番成長したと思っている部分は道そのものの形の記憶と、頻繁に方向が変わる時の記憶。羽鳥さんの発案でMTBOチームが始めた練習で、動きはスムーズになっている実感がある。

その道の形を記憶する時に、地形を使ってどこまで覚える情報を減らせるのか、という練習はできていない。ハンガリーではそれを試してみようと思う。

情報を減らす練習は、結果を出したいと思っているレースで最も効果が上がるはずなので、その練習に集中できるよう、そのほかの不安を取り除いて臨みたい。

取り除けた(もしくは改善された・確実に改善される)不安は…

  • 3月はMTBで山を走りに行って追い込んで追い込んで追い込んでヘロヘロになるまで追い込む…ということをできたので、MTBOのおよそ1時間なら最初から突っ込んでいっても最後まで全力で追い込みきることができると思う。
  • スプリント系の動きもできているので、自分の持っているスピードは十分に出せる状態になっている。競輪が意外と良かったようだ。
  • マップホルダー用の大きいボードを買ったので、大きい地図が出てきても地図を入れ替える必要がない。地図の入れ替えは走りながらだと風に煽られて難しいので、マップホルダーの大きさは重要なのだ[※2]
  • MTBOチーム練習では鬼のようなコンピもしている。スプリントで段々リズムが後手後手に回るようになって、最後にドカーン!というのがMTBOではよくある。フットよりもスピードが速い分、少しの心の迷いですぐにナビゲーションが追いつかなくなるのだ。でも、鬼のコンピ練習のおかげで去年までよりだいぶ改善されたのではないかと思う。
  • 今までMTBOで経験したことがない「道以外の場所での直進」がハンガリーではあるらしい。面白そうだ。コンパスをマップホルダーにつけておいた方が良さそうだ。アップの時にしっかり使い方を頭に叩き込んでおけば大丈夫。
  • 今回の遠征は一人なので、決戦用ホイールではトラブルに対処できない。いつものように上りでスピードに乗ることができないが、全レース完走し、レース後にイタリアでもしっかりトレーニングできる方が重要なので、トレーニング用ホイールを持っていく。
  • MTB乗車時のポジションが良くなった。サスペンションも良くなり、下りやテクニカルな場所で行きたいラインに簡単に行けるようになった。

残っている大きな不安は…

  • ハンガリーでのルートチョイス。地形は捉えやすいので、ルートチョイスもとても難しいということはないと思うが、実際に走ってみたら何かあるかも??
  • 食事。美味しいらしい。食べすぎ注意。
  • 世界選手権にイケイケの強気で行けるよう、まだまだ戦闘モードにはなっていない。ここで中途半端に上げると世界選手権で十分に上がってこないと思うので。この状態でどこまで戦えるのか?うまく場の雰囲気に乗っていきたい。

さてほかの選手はどのように仕上げてくるのか。私はどんな内容でどんな成績をとるのか。楽しみだ。

  1. [※1]
    MTBOワールドカップの第1ラウンドは4月15-17日にハンガリーの西部に位置するタポルカにて開催される。28カ国から男子87人、女子52人がエントリーしている。
    http://www.mtbo.hu/series.php/frontpage/index/event/3

  2. i-18e11af669bc97cf51298076c8cc094a-110409_mtbo_map_holder.jpg

    マップホルダー

    [※2]マップホルダーにも様々なサイズがあり、レース(マップの大きさ)に応じて使い分ける。

    左から30cm×30cm(ロング向け)、25cm×25cm(標準サイズ)、21.5cm×30.2cm(A4サイズ用・スプリント向け)。

宮内選手は今月13日に出国し、ハンガリーでのワールドカップの後は8月の本大会が開催されるイタリアでのトレーニングキャプに参加、27日に帰国する。

[宮内佐季子]
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<宮内佐季子(みやうちさきこ)プロフィール>

1993年から陸上競技を始め、1994年にマラソン2時間59分42秒を記録する。

1997年に脚を痛め山岳競技に転向し、国体山岳競技の京都府代表で2位となる。

1998年にアドベンチャーレースと出会い、イーストウィンドのメンバーに加わり200年までの3年間で数々の国際大会で好成績をあげる。

2001年に地図読みの技術が必要と感じ、オリエンテーリングの修行を始める。
2002年に世界学生オリエンテーリング選手権日本代表に選出され、2003年~2005年は
世界オリエンテーリング選手権日本代表として活躍。
2004年の国体山岳・縦走競技に京都府代表として出場し優勝する。

現在はMTBOとシクロクロスを中心に取り組み、2010年の世界MTBO選手権ミドル競技で
17位。 2010年度全日本シクロクロス選手権第3位。シクロクロス2010-2011シリーズ
信州優勝、関西第3位。

趣味:食べること。食べるためなら作ることも厭わない。

そんび~ず団長、おひつじ座、A型。 

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