世界スキーオリエンテーリング選手権大会が開幕

2011世界スキーオリエンテーリング選手権大会(Ski-WOC)が21日、スウェーデンのテンダーレンを舞台に開幕した。今大会は27日までの日程で、28カ国の152名が熱戦を繰り広げる。

Ski-WOCは他のオリエンテーリング3種目と異なり、2年おきに開催される(フットOは2003年から毎年、MTBOは2002年が第1回で2004年以降毎年、トレイルOは第1回の2004年から毎年開催)。国際オリエンテーリング連盟(IOF)がスキーOの冬季オリンピック正式競技入りを目指している事から、将来的に世界選手権と冬季五輪が同年開催となるのを避けるために、第3回の1980年から2004年までは偶数年の開催だったのを2005年からは奇数年の開催としている。

○新型タッチフリーシステム「emiTag」導入

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選手が腕に巻き付けて使用するemiTag

今大会ではコントロールの通過証明にemit社製の最新型タッチフリーシステム「emiTag」が使用される。

emiTagは2002年に発表され、マラソンやクロスカントリースキー大会などでの計時に利用されているが、オリエンテーリングの国際大会では先月にノルウェーで開催されたスキーOヨーロッパ選手権で初めて使用され、今大会が2例目となる。

スキーOにおいては両手にポール(ストック)を持ち、さらにグローブの上からEカード(あるいはSiカード)をはめて競技を行う必要があり、パンチ時の煩わしさはフットOでのそれを遥かに上回るものであった。しかしemiTagの導入によってコントロールをノンストップで通過でき、またパンチングの動作も不要になるため、選手にとっては大幅なストレスの軽減に繋がるだろう。なお選手は全員emiTagを2個ずつ着用し、うち1個をバックアップ用とする。

○混合スプリントリレー実施

今大会では新種目として男女混合スプリントリレーが実施される。チームは1カ国につき男女1名ずつの計2名で、各選手は1レッグごとにチェンジオーバーを行う。1レッグあたりのコントロール数は6~8個で最速タイムは10分程度を想定しており、選手は1人あたり3レッグずつを滑る。

この混合リレーはスキーOの冬季五輪入りのために不可欠な要素である「テレビ中継」に向いた方式として考案された。今大会での混合リレーがテレビ中継され、冬季五輪入りに向けどのような成果を上げられるかが注目される。なお混合リレーは24日の日本時間23時にスタートする。

○現地からの声

大会最初のレースはスプリントで、22日の日本時間18時(現地時間10時)にスタートする。現地からスプリントに向けての高校生4選手の意気込みが堀江守弘選手(アークコミュニケーションズ)より届けられた。

島貫なつみ(九里学園高校)

今日のモデルイベントでは他国の選手が多く少々パニックになりました。明日のレースではパニックにならないよう、落ち着いてスタートしたいです。
目標:30位台

渡邉志保(興譲館高校)

今はまだ緊張していません。明日は宝探しのようにオリエンテーリングを楽しみたいです。今日のモデルイベントおおよそナビゲーションも上手くいきました。明日は今日のコースより難しいと思いますが、頑張ります。
目標:最下位より上

渡辺幸(米沢東高校)

モデルイベントではスタート直後の地図と現地との対応がうまくいきませんでした。明日のスプリントではスタートが課題です。あせらずじっくり行きたいです。
目標:半分以上の順位

髙橋謙也(興譲館高校)

今日は正確に地図を把握しながらモデルイベントを回ることができました。地形や距離の対応もうまくいきました。ショートカット道が多いので、その点に注意したいです。
目標:50位

○22日スプリントのスタート時刻

22日の日本時間18時(現地時間10時)にトップスタートを迎えるスプリントの日本選
手のスタート時刻は下記の通り(括弧内は現地時間)。

女子
島貫 なつみ 18:00 (10:00)

渡邉 志保 18:04 (10:04)

高橋 美和 18:12 (10:12)

酒井 佳子 18:19 (10:19)

公式スタートリスト(pdf)
男子
渡辺 幸  18:34 (10:34)

髙橋 謙也 18:47 (10:47)

黒田 幹朗 18:54 (10:54)

堀江 守弘 18:56 (10:56)

公式スタートリスト(pdf)

○強豪国の動向

今大会はインターネットライブ中継が行われる。よりSki-WOCを楽しく観戦するために、前回大会(2009年ルスツ)の日本代表でナショナルチームコーチの山田敦史氏が今大会の注目国と選手を挙げた。

「男子はロシアの戦力が充実している。前回大会でリレーの連覇をフィンランドに阻まれたものの、今季のIOF世界ランクトップ10に5人が入っており、優勝争いの中心になることは間違いない。女子はスウェーデンとロシアの2強の熾烈な争いが予想される。スウェーデンは地元大会でリレー連覇を狙う一方、女王奪還を狙うロシアは男子と同じく層が厚く、個人戦、リレーともに選手選考に悩む贅沢な布陣だ。」

詳しくは下記リンクをご覧ください。
http://www.orienteering.com/event_report/2011/0322/wsoc2011-preview.txt

ライブ中継へのリンクや成績などの情報は大会ウェブサイトをご覧ください。

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