椛の湖での選手権、山上・水野が優勝!-インカレミドル2010

3月12日、岐阜県中津川市で『椛の木の里』を舞台に2010年度インカレミドルが開催され、MEAは山上大智(東京大学4年)、WEAは水野日香里(椙山女学園大学4年)が優勝した。

今回のインカレは、3月11日の開会式中に東北地方太平洋沖地震が発生し、開催が危ぶまれた。しかし、選手の大部分が来場していることもあり、開催が決定された。

開催自体には賛否あったと思われる。東北大学のオフィシャルを務めた筆者の周りの状況としては、東北地方出身の選手は実家の様子が気になり、競技どころではない者もいた。しかし、東北地方に帰ろうとしても、地震直後は東京より北には移動手段も無く、向こうが安全か危険かの判断もつかない状況であった。インカレに参加することで、情報を収集する期間を数日確保できたし、なにより周りに友人・知り合いが多いという環境が良かったとする見方もある。

残念ながら、地震による交通機関の乱れにより、参加を断念せざるを得ない選手も発生した。そのため、ミドル前夜、通常の締切を過ぎてはいたが、特例として選手権クラスの欠員補充が認められた。実行委員会も参加者も、本件を始めとする、地震による様々な変更への対応に終日追われた。

ミドル選手権当日は各選手が気迫の走りを見せ、例年のインカレにも劣らない盛り上がりとなった。

今競技のテレイン『椛の木の里』は、昨年のアジア選手権で使われた『椛の湖』を北西部に拡大した範囲となっている。テレインの修正調査も行われており、地図を見る限り、アジア選手権時に比べると、Bハッチが拡大している印象を受けた。倒木のせいで、思っていたより走りにくいと感じる選手も多かったとのこと。

しかし、それでも高速テレインを銘打つだけあって、男子の上位陣には8~9 min/kmの高い速度が出ていた。ミドルらしく、秒差で勝負が決まる局面も見られた。

MEAは選手のゴールに伴い、次々に上位陣が入れ替わる状況となったが、最終的に山上が制した。優勝の山上は、当初はミドル前夜に会場入りする予定だったが、地震の影響で来場可能性を心配されていた。しかし、無事に大会に参加し、混戦の2位以下を2分以上離す力走で、個人戦初優勝を勝ち取った。

WEAは、シード選手内ではトップスタートの高野美春(十文字女子大学4年)が後続を4分以上離し、高い実力を示した。しかし、競技終盤、高野を1分以上離すタイムで水野がフィニッシュ。水野も個人戦初優勝となる。

熱戦は、翌日のリレー競技に続く。

速報より、

MEA – 5.2km ↑240m
1 山上 大智 0:40:15 東京4
2 松井 健哉 0:42:20 名古屋4
3 大嶋 拓実 0:43:03 東京工業3
4 宮本 佳記 0:43:07 京都4
5 岡本 将志 0:43:53 早稲田4
6 堀田 遼 0:44:29 東京2
WEA – 3.3km ↑160m
1 水野 日香里 0:38:35 椙山女学園4
2 高野 美春 0:39:53 十文字女子4
3 新井 宏美 0:42:21 新潟4
4 水野 綾子 0:43:01 東北4
5 小泉 佳織 0:44:07 津田塾2
6 田村 蓉子 0:44:14 東京工業3

※3/14(月)現在、東北大、宮城学院女子大、岩手大、岩手県立大のインカレ参加者は、OB主導で交通を始めとする情報を共有し、連携をとっています。基本的に東北地方、特に宮城と福島には戻らないように調整し、なるべく東京・群馬・新潟より西の親戚、友人の所に向かうようにしています。

被災者受け入れを始め、全国のオリエンティアのみなさまからのありがたい申し出に、東北地方のインカレ参加者一同、感謝申し上げます。

今後も厳しい状況が続きますが、どうかあたたかいご支援の程、よろしくお願いいたします。

O-News記者
石塚 脩之
(東北大OLC OB)

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MEクラスのルート図
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WEクラスのルート図

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