2月の宮内-冬のオフ

一般の人が競輪場を走れる機会があるのはあまり知られていないが、全国52箇所の競輪場がそれぞれ月数回ずつ「サイクルスポーツクラブ」と称して走行会を開催している。

競輪選手の練習用なのか、使わなくなったものなのか、本物の競輪用自転車の貸し出しもある。シクロクロスも終わりオフになったので、遊びに行ってみた。

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宮内選手が訪れた大津びわこ競輪場(競輪場ウェブサイトより)。

受付を済ませて自転車を借りてサドルの高さを合わせたらもうトラックを走っていいのだが、「ピスト」と呼ばれる競輪用の自転車は普通の自転車と少し違うので乗るときに注意しないと危険である。

まず、ブレーキが付いていない。ペダルを止めると後輪もぴたっと止まる。後輪が動いていると一緒にペダルも回る。止まるにはペダルに逆回転向きの力を加えて徐々に止まるしかなく、普通の自転車のようにペダルが止まっているのに進んでいる、というのはあり得ない。

ということは、スピードが出ているときにペダルを止めようとすると、ペダルが減速→自転車も急減速→後輪が浮く…ということが起こり、さらに、後輪が進み続けようとする勢いでペダルも進もうとするのでペダルに脚~お尻が浮き上がらせられる、ということになる。必死でこいで疲れ果てたらとんでもないことになりそうで、うかつに追い込むことができない乗り物だ。

もう一つの特徴は、ギアは前後1枚ずつだということ。軽いギアの自転車を選んだらスピードが出たときにペダルを速く回さないといけないし、重いギアの自転車を選ぶとスタートでペダルが重くて大変だ。

さらに競輪場というのはコーナーがすり鉢を半分にしたような形をしているので、最初は滑り落ちるのではないかと思って怖かった。

まずはそろりそろりと乗ってみて、普通に一定スピードで走る分には何も起きない(当たり前だが)ことを確認する。最初は怖いのでコーナーも傾斜がついていない場所(競争路外)で。慣れてきたら加速減速の感じを確認し、コーナーで傾斜のついている場所を走ってみる。「変な動きをしなければ問題ないなぁ。」と思っていると、1000mのタイムトライアルの集合がかかった。

タイムトライアルは、競輪のスタートで使うスタート台を使って誰も走っていないトラックを一人で走る。500mトラックだったので2周。

まずはスタート直後に立ちこぎでガツンとスピードを上げたいのだが、すぐにコーナーに突入して怖くて立ちこぎを続けられなくなりサドルに座る。これで加速力が一気に落ちるが、それでもできるだけ早く最高速度に持って行きたいので回すペダリングを意識して加速。

コーナーを抜けた所でこれ以上の加速は無理だと悟り、スピード維持に意識を変え、できるだけスムーズなペダリングと重心のぶれを最小限にするように意識してひたすら1周半耐えた。

最後はラストスパートするのかな、と思っていたが、体重移動ができずに、耐えるだけで終わってしまった。おそらく、2km走っても同じようなペースで走れそうというのが初回の感想。

初回の反省を生かすべく、2回目は受付を済ませるとコーナーでガシガシ立ちこぎするインターバル。これで最初の加速は大丈夫。超低速から発進のインターバルや、コーナーの一番上から勢いをつけて走り下りてきてペダルを回す練習など、できるだけのことをやってスタート。タイムは1分36秒から1分31秒に縮まり、とりあえず満足。

タイムを計ってくれる競輪選手の人が言っていたが、最初に立ちこぎでコーナー抜けるまで一気に加速して、あとは座ってそのスピードを維持するのだとか。でも、それは体重のある人の話だと思う。私たちみたいにちっちゃくて軽いのは、もう一度どこかで立ちこぎして加速した方がタイムは伸びると思う。次回はそれを試してみようと思っている。

MTBOも同じ自転車を使うが・・・これは全く別のスポーツだ。これはこれで面白い。

サイクルスポーツクラブの開催地・日程↓
http://www.keirin-njk.com/schedule_view/

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変身したMTB

オフは、遊びだけでなく自転車の乗り換えも重要だ。

シクロクロスで出したポジションを元にMTBもフレームとサスペンションを交換し、クランクも交換し・・・自転車に詳しくない人が見たら全く別の自転車に見えるように変身してしまった。

その甲斐あって、めちゃくちゃ乗りやすくなった。山道での安心感が何倍にもなり、下りが楽しくなった。今までの自転車は私には大きすぎてポジションが出なかったのだ。

はやくこのMTBでレース走りたいなぁ。

[宮内佐季子]
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<宮内佐季子(みやうちさきこ)プロフィール>

1993年から陸上競技を始め、1994年にマラソン2時間59分42秒を記録する。

1997年に脚を痛め山岳競技に転向し、国体山岳競技の京都府代表で2位となる。

1998年にアドベンチャーレースと出会い、イーストウィンドのメンバーに加わり200年までの3年間で数々の国際大会で好成績をあげる。

2001年に地図読みの技術が必要と感じ、オリエンテーリングの修行を始める。
2002年に世界学生オリエンテーリング選手権日本代表に選出され、2003年~2005年は
世界オリエンテーリング選手権日本代表として活躍。
2004年の国体山岳・縦走競技に京都府代表として出場し優勝する。

現在はMTBOとシクロクロスを中心に取り組み、2010年の世界MTBO選手権ミドル競技で
17位。 2010年度全日本シクロクロス選手権第3位。シクロクロス2010-2011シリーズ
信州優勝、関西第3位。

趣味:食べること。食べるためなら作ることも厭わない。

そんび~ず団長、おひつじ座、A型。 

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