クイックOに新しい可能性を見た-クラブカップ2010前日イベント

 クラブカップ前日イベントは18日長野県駒ヶ根市の『駒ヶ根高原家族旅行村』にて行われ、スプリントはM21-1紺野俊介、M21-2松澤俊行、W21関谷麻里絵がそれぞれ優勝した。クイック&ラビリンスOでは小林遼が優勝となった。

 最終回という触れ込みだったクラブカップ、その前日イベントにはスプリントとクイック&ラビリンスOが行われた。スプリントでは会場西部の古城跡が新たに地図範囲に加わった。この範囲は1:10000の地図などには以前からあったが、スプリント用として描き起こされるのは初。それまで溝などで記されたいたものが等高線で描かれるなど、より細かく作図されている。

 スプリント前半は古城跡を使っての山スプリントであり、コースのループもあって多くの選手が様々な方向へと駆け回った。縮尺や山スプリントに慣れていないせいか、この序盤で大きくミスをした選手もいるようだ。後半は家族旅行村に戻り若干頭の切り替えが必要だった。こちらでも等高線を斜めに登っていくようなレッグもあり気が抜けない。
一般的な公園スプリントとは違ってアップもそれなりに多く、スプリントではあるものの翌日のレースのための練習・調整にもなるようなコースだったのではなかろうか。

 スプリントの後は会場の広場にクイック&ラビリンスOのテレインが設営され、競技場を形成していく。まずは観客の目の前に広がる範囲でのクイックO区間があり、そこをクリアすると1段上にあるラビリンスに進み、ステージ脇のフィニッシュに帰ってくるレイアウト。
ラビリンスが観客からあまり見えない位置にあったのは残念だが、それだと競技前の選手にも見えてしまうのが問題となる。これをクリアするにはスタート前の選手を(壁やカーテンなどで)テレインとは隔離することが必要だが演出的には観客に選手のスタートの姿も見せたい。悩みどころの1つだろう。

 一般選手のあとに選ばれた15人の選手によるエキシビジョンレースが行われた。一般レースのときは30秒ごとに3人が同時スタートしテレイン中を選手が様々な方向へ走っているのが面白かったが、エキシビジョンレースでは雰囲気が一変した。選手は1人ずつ1分ごとにスタートするのでテレイン内での選手密度はかなり低い。
多くの観客が見守る中そのほとんどが見える範囲での競技。そして選手の数が限られているということもあり、この時ばかりは「選手」と「観客」が完全に分かれていたように感じた。

 オリエンテーリングは「選手」と「観客」の境がかなり曖昧で多くの人が両方を兼ねるスポーツであるが、エキシビジョンレースでは選手は選手としてこれまでにない緊張感を持ってレースし、観客は観客として観戦・応援を楽しんでいた。
この姿にはオリエンテーリングの新しい形、可能性を見た気がする。とはいっても、その姿が発展するものなのか求められるものなのかは、また別の話ではある。

以下、速報より

駒ヶ根スプリント

M21-1 – 2.81km ↑130m
1 紺野 俊介 0:18:56 横浜OLC
2 櫻本 信一郎 0:19:43 京葉OLC
2 小泉 成行 0:19:43 ときわ走林会
4 村越 真 0:20:05 静岡OLC
5 玉祖 秀人 0:20:19 ぞんび~ず
6 林 城仁 0:20:32 岡谷市
M21-2 – 2.79km ↑130m
1 松澤 俊行 0:18:09 静岡OLC
2 寺垣内 航 0:18:23 京葉OLC
3 円井 基史 0:20:05 多摩OL
4 津島 直樹 0:20:09 航走の会
5 源後 知行 0:21:01 ぞんび~ず
6 堀田 遼 0:21:04 東大OLK
W21 – 2.24km ↑95m
1 関谷 麻里絵 0:19:23 朱雀OK
2 皆川 美紀子 0:20:00 みちの会
3 加納 尚子 0:20:51 朱雀OK
4 高野 美春 0:21:36 東大OLK
5 渡辺 円香 0:22:02 ES関東C
6 千葉 妙 0:22:25

クイック&ラビリンスO

総合
1 小林 遼 0:04:22 東大OLK
2 三谷 洋介 0:04:33 東大OLK
3 松澤 俊行 0:04:35 静岡OLC
4 大西 康平 0:04:40 ぞんび~ず
5 橋本 知明 0:04:44 東海高校
5 山上 大智 0:04:44 東大OLK
女性のみ
28 朴峠 周子 0:05:33 ときわ走林会
35 加納 尚子 0:05:46 朱雀OK
49 関谷 麻里絵 0:06:16 朱雀OK
61 寺嶋 貴美江 0:06:30 ES関東C
62 皆川 美紀子 0:06:31 みちの会
85 渡辺 円香 0:07:02 ES関東C

 また、今回はクイック&ラビリンスOの一般選手の時の様子をustreamで生中継してみた。もっとも、事前に何の告知も出していないのでリアルタイムで見た人は1人もいないのだが。これの録画が以下のものだ。

 音声は無し、画質重視の設定でやったのだが、イーモバイルでの通信速度ではこの程度となってしまうようだ。もっと高速回線で行えばより鮮明で音声も生中継で届けることができると思われる。今回は行わなかったがテロップなどを入れることもできるので、気軽にレース実況をネットを通じて行うこともできるようになってきている。もっとも、オリエンテーリングの会場がこうした通信範囲に入っているかどうかも難しいのだが。

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