シリーズ開幕戦は雨-乗鞍55ロゲイニングチャレンジ

 31日、岐阜県北部は前日に続きあいにくの雨。ロゲイニングシリーズ2009の第1戦となる乗鞍55ロゲイニングチャレンジが、乗鞍青少年交流の家(高山市)周辺にて130組以上の参加者を迎えて開催された。

 ロゲイニングシリーズとして年間複数大会を指定し、各大会の順位に応じて得られるポイントをシリーズ通じて競う企画が、昨年度から始まった。昨年度は6大会が指定され、今年度は現在のところ9大会が指定されている(第10戦として開催が予定されていたツインリンクもてぎロゲイニングは既に中止が決定)。

 乗鞍55ロゲイニングチャレンジは、標高約1500mにある国立乗鞍青少年交流の家周辺にパーマネントコースが開設されたのを記念し、その55コントロールすべてを使って開催された。全コントロールを回る55チャレンジクラスは宿泊が原則化され、今大会が平成21年度子どもゆめ基金の助成を受けた恩恵により、大会参加費と交流の家での1泊3食込みで3,000円(e-cardレンタル費は別途)。これに飛騨名物「さるぼぼ」のお守りまで参加賞につくお得ぶりだった。

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パーマネントコース用地図に描かれた男子無制限優勝柳下大のルート

 55個のコントロールには今大会用にemitのユニットが設置され、55チャレンジクラスは記憶容量の関係から2枚のe-cardを使って行われた。55個が全域にわたって散らばる競技エリアは、縮尺1:10000でA4サイズに収まる範囲。今大会はロゲイニングシリーズ2009に組み込むことにより参加者増が図られた。結果として、制限時間を80~90分程度とすれば上位争いの選手らにはより緊迫した戦略が求められただろう。しかし、シリーズのポイント対象が制限時間3時間以上となっているため、3時間以内に満点を取る参加者が続出する(順位は所要タイム順による)点は織り込み済みの大会だった。

 地図には通行可能度が入っていないが、コントロールは道のすぐ近くか見通しの良いスキー場の草地に置かれ、可能度の分からない林に突っ込むリスクを避けて回れば難しいナビゲーションが求められるところはない。地図はスタート15分前から見て作戦を立てることができる。前夜の競技説明で上位は満点が前提との見込みが示され、続く講習会ではトレイルランの話や国土地理院の地形図によるシミュレーション、注意点の伝授などがなされた。

 男子年齢無制限クラスは、前夜に講師を務めた柳下大が「帝王」の名にふさわしい冴えた戦略を見せ、ミスも些細なものに留めてわずか90分で回り切り優勝。自身、シニア世代となる35歳初レースを幸先よく飾った。女子年齢無制限クラスは、田島利佳が格の違いを見せつけ、45分近くを余して制覇。Team阿闍梨がアベック優勝を果たした。

 すべて回る前提で大まかに時計回りと反時計回りが考えられる中、相対的に低所にある38番の処理が悩ましく、作戦の分かれ目となった。狭い範囲にコントロールが多くある分、通過済みのものはしっかり覚えておく必要がある。だが、上位の選手でもコントロールを取り忘れて後で取りに戻るという、大きなタイムロスが散見された。作戦タイムの間に蛍光ペンなどでルートを描いておく対策が考えられる。22ファーストクラスはAゾーンの22コントロールのみで行われ、最速のチームは39分台で回り切っていた。

 多少、運営上のばたつきは見られたものの、地図作成に山川克則氏(ジェネシスマッピング)、計時システム担当に的場洋輔氏を擁した運営に参加者の満足度は概ね高かったようだ。大会ホームページにリンクされている掲示板には、裏方の事情を披露する書き込みも見られる。シリーズ戦は6月14日(日)の中央アルプス駒ヶ根ロゲインに続く。

55チャレンジ 男子無制限
1 柳下  大 640点 (1:30:39)
2 円井 基史 640点 (1:34:05)
3 松澤 俊行 640点 (1:34:30)
55チャレンジ 女子無制限
1 田島 利佳 640点 (2:16:16)
2 大澤 貴子 640点 (2:50:28)
3 志村 直子 635点 (2:58:32)

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