誕生!初代スプリント王者-全日本スプリントオリエンテーリング大会

 第1回全日本スプリントオリエンテーリング大会は23日、千葉県南房総市の『大房岬』で行われ、ME加藤弘之(ES関東C)WE稲葉茜(ときわ走林会)がそれぞれ優勝し、初代のスプリントチャンプに輝いた。

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全日本スプリント予選

 昨日に引き続き快晴の空の下、初の全日本スプリント大会及びインカレスプリント試行大会が行われた。天気は昨日と同じだが、テレインは昨日のような街中の公園とは打って変わって岬にある森の中で行われた。
それだけに前日と違う斜面やルートチョイスの重要性に戸惑った参加者も多かったようだ。

 午前中に行われた予選ではボーダー付近がかなりの接戦となり、ほんの数秒数十秒で大きく成績が変わる結果となった。また、MEクラスは2コースに分かれており各コース15名が決勝進出ということだったが、トップでもボーダーでもQBの方が1分近く速いという差の出る結果となってしまった。これは同コースのインカレスプリントでも同じ傾向があったので、コースの難易度が若干違ったものと見られる。
WEクラスについては、14名が決勝進出ということだったが、出走した選手がちょうど14名で、結果全員が決勝進出となった。

以下成績より、

ME-QA – 1.8km ↑115m
1 紺野 俊介 0:12:24 横浜OLクラブ
2 加藤 弘之 0:12:49 ES関東C
3 寺村 大 0:12:55 【ICS】名古屋大学4
4 津島 直樹 0:14:01 【ICS】岩手大学3
5 神山 康 0:14:10 京葉OLクラブ
6 西脇 正展 0:14:13
15 尾崎 弘和 0:14:59 トータス
——– ここまで予選通過 ——–
16 瀧川 英雄 0:15:06 OLCふるはうす
ME-QB – 1.7km ↑120m
1 寺垣内 航 0:11:45 京葉OLクラブ
2 松澤 俊行 0:11:58 三河OLC
3 鈴木 陽介 0:12:32 三河OLC
4 岩倉 毅 0:12:52 OLP兵庫
5 源後 知行 0:12:55 ぞんび~ず
6 櫻本 信一郎 0:13:00 京葉OLクラブ
15 松井 健哉 0:13:20 【ICS】名古屋大学2
——– ここまで予選通過 ——–
16 八神 遥介 0:13:22 チームインリン

 予選はルートチョイスもさることながら走力が大きく影響するコースだった。しかし決勝にはさらに面白いコースが待っていた。3分の1ほどの位置にビジブルコントロールも置かれ、仲間からの大きな声援を受けて走り抜ける。
その単純ではないコースに多くの選手が多少なりともミスをしてしまったようだ。

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一瞬でも速くフィニッシュラインに辿り着こうと手を伸ばす加藤

 MEクラスはWOC08スプリントの日本代表でもあった加藤弘之が優勝。2週間前の西日本大会で怪我をしてしまい、この2週間まるで走れなかったという。まだ状態に不安があったものの、前日の軽いジョグで出場を決意。
2週間走っていなかったことなども影響し予選では振るわなかったというが、決勝では「ひたすら丁寧に、確かなオリエンテーリングをしようと思った。丁寧にやって今できる最高のオリエンテーリングをしようと。」と心がけ、見事に結果に結びついた。
「自分としては日本最高のスプリントランナーは山口大助さんだと思うが、自分はスプリントのテクニックでは日本一だと思っている。今回はそれが証明できたと思うので非常にうれしい。」と語る姿はスプリントにかける思いの強さを感じる。

 WEクラスも同じくWOC08スプリント日本代表の稲葉茜が優勝。稲葉は決勝のビジブルコントロールを飛ばして進みかけ、引き返してくるなどのミスもあったが、その後は建て直し、ミスを最小限に抑えて優勝。2位の渡辺円香との差はたったの9秒だった。
稲葉は今大会の直前、ふと思い立ってこれまでの賞状を整理しようと賞常用ファイルを購入したばかりということ。新しい賞状ファイルにさっそく嬉しい、最高の1枚が加わった。

 全日本スプリント選手権と同時にインカレスプリントの試行大会も行われ、こちらはMUE崎田孝文(名古屋大4)、WUE柴田彩名(椙山女学園大2)がそれぞれ優勝した。
先日のインカレロングでも活躍した愛知の2人が優勝し、昨今の東海地方の勢いを現しているようだ。崎田は全日本スプリントの成績で見ても3位相当のタイム。今回は出場機会の関係でE権を取得していなかったために全日本選手権にはエントリーしていなかったが、来年以降の活躍にも十分期待できるだろう。

 
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初代スプリント王者 加藤弘之・稲葉茜
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ゼロ代(?)インカレスプリント王者 崎田孝文 柴田彩名
 

以下成績より、

ME-F – 2.2km ↑105m
1 加藤 弘之 0:13:30 ES関東C
2 松澤 俊行 0:14:23 三河OLC
3 紺野 俊介 0:15:09 横浜OLクラブ
4 水嶋 孝久 0:15:12 入間市OLC
4 池 陽平 0:15:12 OLCルーパー
6 篠原 岳夫 0:15:21 渋谷で走る会
WE-F – 1.8km ↑95m
1 稲葉 茜 0:15:46 ときわ走林会
2 渡辺 円香 0:15:55 ES関東C
3 皆川 美紀子 0:16:01 みちの会
4 寺嶋 貴美江 0:16:48 ES関東C
5 石山 佳代子 0:17:24 横浜OLクラブ
6 宮川 祐子 0:19:54 ES関東C
MUE-F – 2.2km ↑105m
1 崎田 孝文 0:14:53 名古屋大学4
2 小見山 斉彰 0:15:34 千葉大学4
3 小林 知彦 0:15:41 名古屋大学4
4 谷川 友太 0:16:35 名古屋大学3
5 小林 遼 0:16:39 東京大学2
6 高田 弘樹 0:17:17 東北大学4
WUE-F – 1.8km ↑95m
1 柴田 彩名 0:17:09 椙山女学園大学2
2 高野 美春 0:17:36 十文字学園女子大学2
3 山本 紗穏里 0:18:49 筑波大学2
4 新井 宏美 0:19:05 新潟大学2
5 疋田 はるか 0:19:53 椙山女学園大学4
6 鈴木 聡子 0:20:13 東北大学3

 今回の全日本スプリントでは決勝のスタート前に選手へのインタビューを行ったり、観戦用のコース地図の販売、随時の紙と放送による速報などの演出が行われた。
演出の工夫としては問題ないレベルだが、できれば大型の速報ボードやステージなどの設備的なものも欲しかったところ。せめて「全日本スプリント大会」という垂れ幕でもあれば、公園内の一般の方々にもそういうイベントが行われているとわかってよかったのではないかと思う。

 また、観戦者も寂しさを感じた。選手権の予選と決勝の間が長く空いていたが、その時間のうちに帰り始める参加者もいた。そういう人を引き止められる魅力作り、そして何より大声援を生み出す参加者の数と雰囲気をいかにして作っていくか。これからの課題もまだまだあるようだ。

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ME-加藤弘之
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WE-稲葉茜
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インカレ-崎田孝文 柴田彩名
京葉OLC様のご協力により、ルート地図が発見されました。ルート地図は後日掲載したいと思います。しかし、私の地図の管理に甘えがあったことも確かなので、戒めの意味も込めて下記お詫びはそのままにしておこうと思います。

お詫び

 O-Newsでは取材させていただいた大会の協力のもと、優勝者の方にルート記入をお願いし、大会会場や当サイト内で公開してきました。
今回もレース終了直後の選手の方にルートを記入していただき、成績速報のそばにて展示していました。

 ところが、大会が終了し荷物をまとめていたところ、展示していたはずのルート地図が消失していました。
大会を運営していただいた京葉OLCの皆さんの協力もいただいて資材の中等を(それこそゴミの中まで)捜索しましたが、発見することはできませんでした。
地図紛失ということになり、レースで疲れている中ご好意でルートを記入していただいた加藤さん・稲葉さん・崎田さん・柴田さんには非常に申し訳なく思います。

 今後はいただいたルート地図の管理を見直し、必ず目の届くところに置くなどしていきたいと思います。本当に申しわけありません。

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